12月1日に日付が変わった今の札幌は、-5℃。氷点下4度以下になると水道管凍結要注意です。道路は凍ってピカピカ、ツルツル。
数時間前の11月30日夕方の「日本語サロン」で、外国人参加者から「滑って歩くのが怖い。滑りにくい靴をどうやって探せばいいですか?」との質問されました。店員さんに訊けば?と思われるでしょうが、そもそも「夏靴」と「冬靴」と言われる靴があることから説明しなければ。
外国人に限らず、本州出身者の多くは、初めての冬の北海道で寒さよりも滑る道に音を上げます。私自身、初めて北海道の冬を体験したときに、底が冬仕様ではない「夏靴」を履いたまま何度も※てっくり返り、果てには下ばかり見て頭を上げたとたんに看板にぶつかりまた転び、悲鳴を上げたことがあります。(※徹繰り返る:方言らしい。すってんころりと、ひっくり返るの意味。)
「スタスタ歩く道産子はどうなっているんだろう。」「こんな滑る道の街には、とても住めない。」と思ったものです。しかし地元民に「ひょっとして夏靴履いてない?」と言われて、底が滑りにくい仕様になった「冬靴」の存在を知ったのでした。
Zoomの画面で、買ったばかりの「冬靴」を見せて、「底がこうなっている靴がいいよ。」と説明。つい二日前に、いろいろな素材を使った靴底の「冬靴」が店先に並んでいるのを見ていた私は、店員さんのように説明しました。
道内に冬、旅行に来る観光客の皆さんは、夏靴に「スパイク付きの簡易靴底をゴムベルトで装着できる優れもの」を使っているようです。新千歳空港やJR札幌駅でも販売しているようです。とにかく「夏靴」のまま冬道を歩かないように!転んで手足を折ったり、時には頭を打って大変なことになります。また、毎年転倒事故が後を絶たない雪国では、靴対策のほかに、「ペンギン歩き」というペタペタと靴底全体を着ける歩き方をマスターする必要があります。
今日は札幌での「冬靴」説明会になりましたが、日本語サロンでは、日本人スタッフが外国の生活に役立つ文化講習を受けるケースもあります。
とにかく、長い冬。今年の冬は転ばないように!車の運転も怖いけれど、皆さん、足を地に着けて「冬靴」でペタペタと歩きましょう!